うちの母は認知症ではありますが、基本自分のことは自分でできる状態です。
それはとても有難いのですが、最近はお風呂に入りたくない傾向がとても強いのです。
3日に1回ペースなんてじゃなく、1週間に1回でさえ面倒がっています。

お風呂、入ろうねぇ〜

お風呂に入ると頭が痛くなるからイヤ!
そのときによってさまざまですが、なにかと理由をつけてきます。
とはいえ入浴後には

気持ち良かった〜
入って正解だったわ〜
と言うので、入るまでの動機づけがクリアしたい課題なのです。
なので今回は「高齢者と入浴」について調べたこと、「お風呂に入りたくなる魔法のことば」をご紹介します。
認知症の高齢者がお風呂に入らないと、身体的・心理的なリスクがあることをご存知でしょうか?
この記事では、お風呂に入りたがらない高齢者にどのように声をかけ、入浴を促せばよいかを解説します。

高齢者が入浴しないことによる身体的・心理的リスク

認知症の高齢者が入浴しないと、身体的・精神的なリスクが生じます。
身体的リスク
- 皮膚の水分が不足すると、脱水症状、発疹、乾燥肌、ひび割れ、湿疹、免疫力の低下などを引き起こす可能性
- 日頃から清潔にしていないと、細菌がたまりやすくなり、感染症の原因となる
心理的リスク
- 入浴しないことで不全感、無視感、恥ずかしさ、孤独感などを感じ、精神的な問題を悪化させる
- 入浴しないことで、自分が劣っていると感じて行動や感情を爆発させることもあり、介護者に余計な負担をかける
高齢者の入浴のメリット
- 清潔および全身の健康維持
- ストレスや不安を軽減し、心を落ち着かせる効果
- 安心感を高め、リラックスして眠りにつくことができる など・・
入浴は日常的な活動であるため、認知症の方にとって日常生活の確立と維持に大きく貢献することができます。
入浴のすすめ方
認知症の人が入浴を拒否する場合、入浴を促すのは大変なことです。
まずは安全な環境を整え、本人が安心できるようにすることが大切です。
特に冬場はヒートショックにならないよう、注意が必要ですね。
ヒートショックは、暖かい室内から寒い廊下やトイレに移動したり、寒い脱衣所で着替えた後、温かい湯船につかったりするなど、急激な温度変化によって血圧が大きく変動することで起きる健康被害です。
引用元:オムロンヘルスケア 冬の「ヒートショック」を防ぐ5つの対策
入浴前に、なぜ入浴を嫌がるのか、本人と話し合い、その答えに耳を傾けてください。
たとえ表現が難しくても、相手の気持ちを尊重し、その根底にある感情を理解することに重点を置いてください。
そうすることで、安心・安全な雰囲気を作ることができます。
解決策を提案する際には、本人にプレッシャーを与えないようにし、最終的な決断を下すのは本人であることを伝えてください。
気持ちよく入浴してもらうためには、優しさと理解のある態度を保つことが大切です。
入浴を促す魔法のことば
母が入浴しない件で、とあるSNSでボヤいておりました。
そんなときに、とあるかたから教えて頂いた方法が、下記の言葉を言ってみることでした。

アフロ、沸いたから入ってー
言うほうも気づかれないかワクワクしちゃいますね。
実際うちの母に言ったとき、一瞬「えっ?」って動きをしてましたが、お風呂に入ったので無事通じた模様・・
他に「おふろ」に似た言葉を探して、試してみるのも良いですね。
家族も当人も、お互いのストレスが軽減されて、クスッと楽しめる要素があるのだから、空耳を探してみます。

あふろさん、ありがとうございます
認知症を予防するために
- 認知症の進行を遅らせる
- 予備軍の今から自分たちも予防していく
専門的な知識がない私にとっては、身につけておきたいノウハウです

まとめ

認知症の方は入浴しないことにより、身体的・精神的なリスクを伴いますので、健康維持や社会的な交流のために入浴をさせることは大切なことです。
今回は、入浴しないリスク、入浴させるメリット、入浴を促す方法について探っていきました。
認知症の人が入浴しないと、かぶれ、皮膚炎、褥瘡などの皮膚トラブルや、感染症の可能性、精神状態の低下など、全身の健康を害する可能性があります。
入浴は、快適な状態を維持し生活を楽しく過ごすための活動ですし、「ひとりで入浴できる」という自信にもつながります。
入浴させるためには、忍耐強く、優しさ・ユーモアを用いることが重要です。
また、手すりや椅子などの補助器具や安全器具を使用することで、危険を最小限に抑えることができます。
シャワーチェアー
ヒートショック予防のためにも、コンパクトな暖房もあると便利ですね。
ヒーター
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



